お客様との話の中で、「外構工事やお庭の工事をどの業者に頼めばよいか分からなかった」という声を聞くことがあります。

実際ネットでちょっと検索しただけで、例えば埼玉県内だけでも数多くの業者が存在しているのが分かります。

ホームページには良いことばかり書いてありますし、その中から数社選んで問い合わせするにしても、その選択基準すら分からない、というのは非常によく理解できます。

そこで今回はこのエクステリア業界について、皆様の業者選びの参考になるように、業者の種類とその選び方を記事にしてみたいと思います。

スタイルを知る

エクステリア・ガーデン工事を生業としている会社には、いくつかの営業スタイルがあります。

ざっくり分けると、

①設計デザインのみの会社

②設計デザイン+施工もする会社(工事は全て下請け)

③設計デザイン+施工もする会社(工事はほぼ下請け)

④設計デザイン+施工もする会社(工事はほぼ自社施工)

⑤施工のみの会社

この⑤種類です。

まずは依頼しようとしている会社がどこに属するのか、調べてみましょう。

各社のHPをよく見れば、分かるはずです。

価格とデザイン力の違い

皆様気にされる「価格とデザイン・提案力」ですが、その違いは、

・価格 高い①>②>③>④>⑤安い

・デザイン力 高い①>②>③>④>⑤低い

だいたいこのように分けられると思います。

もちろん統計的な根拠があるわけではありません。

デザインについては個人の美的感覚の違いもありますし、それぞれ見積もりとプランを提案してもらわないと実際のところは分かりませんので、その点はご了承ください。

ちなみにハウスメーカーを通した外構工事は、下請けにデザインまで依頼した場合と、建物の設計者がデザインした場合で若干異なりますが、デザイン力は③~⑤で、価格が①という場合が多いような気がします。

やはり建物とエクステリアでは、求められる知識も考え方も違います。

しかしながら窓口はハウスメーカーになるわけで、その安心感を重視される方もたくさんいらっしゃることは間違いありません。

ここまでで、施主様がエクステリア・ガーデン工事において何を重視されるかによって、相談や依頼をする業者がある程度絞られてくると思います。

価格が安くてデザイン性が高いものを求めるお気持ちはよく分かりますが、実際それは簡単なことではないということも知っておいていただきたいと思います。

得意分野を知る(施工編)

①②の場合は、ほぼデザイン勝負になります。

①②の会社の得意分野は、デザイン提案力ということになりますので、これについては後述します。

ここではデザインと施工を一緒に行っている③④⑤の会社についてです。

エクステリア(外構工事)とガーデン(庭・造園工事)は、建物の外回りということで一緒に考えられることが多いですが、実は少し違います。

エクステリア(外構工事)に主に含まれる工種は、

・土木工事

・ブロック工事

・タイル工事

・左官工事

・塗装工事

・アルミ金物工事(フェンスや門扉やカーポートなど)

・舗装工事(コンクリートやアスファルトなど)

などです。

一方、ガーデン(庭・造園工事)に主に含まれる工種は、

・造園工事

です。

もちろん内容によっては、両方に跨る工種もあります。

ところで庭造りに関しては、旧来より造園家と庭師の仕事でした。

膨大な種類の植物を扱う工種ゆえに、高度な専門知識や蓄積されたノウハウが必要で、他の工種の業者が手を付けることは簡単ではありません。

土木工事やブロック工事は、そうでもありません。

現代の造園工事においては、複数の工種の知識が必要とされています。

造園家や庭師には外構工事の知識も身に付けている者も多く、日々の業務の中でそれなりに経験も積んでいます。

ガーデン工事が造園業者の専門となっているのは、以上の理由からです。

さて、③④⑤の会社がもともと何の工種の会社か調べることで、その得意分野が分かります。

例えば、

・メーカーのカタログに載っているような、アルミ製品を使ったエクステリアにしたい場合は、アルミ金物工事の会社

・タイルやブロック工事が多いエクステリアでは、タイルやブロック工事の会社

・樹木や草花中心の庭にしたい場合は、造園工事の会社

といった具合に、希望の工事の内容と、会社の得意分野をリンクさせることが、また一つ業者を絞り込むポイントです。

しかし、施主様のご希望内容は複数の工種にわたる場合がほとんどですし、逆に色々な工種を1社でこなしている業者もあります。

その場合は、その業者が最も得意としているであろう工種以外の部分に目を付けて、じっくり考察してみましょう。

デザイン的に違和感を感じたり、その工種を得意としている業者とは違う方法論をかざしたりしているかもしれません。

また、最も気を付けなくてはならないのは、

「利益重視のあまり、知識やノウハウが無い工種を自社でやってしまっているところ」

があるということです。

もちろん全ての工種を知識とノウハウを持って着実丁寧にこなしているところもあると思います。

しかし普通の業者は、外構工事一式で請け負った場合、不得意な工種は下請けに出すことが通常です。

特に外構工事にガーデン(庭・造園工事)が絡んでくる場合、先程も説明しましたが、全く異なる知識・経験が求められますので注意が必要です。

デザイン・設計担当者や業者の知識が確かなものか、造園工事を得意としている業者と比べるなどして、見極める必要があります。

得意分野を知る(デザイン編)

デザインを売りにしている①②の会社にも、得意なデザインと苦手なデザインがあります。

同じ会社の担当デザイナーによっても、デザイン的な得手不得手があります。

エクステリアやガーデンデザインを、細かくデザインスタイルで分けると、

・モダン

・クラシック

・ナチュラル

・シャビーシック

・和風

・リゾート

・南欧風

・北欧風

・英国風

・アジアン

・エスニック

などがあります。

和風+モダン=和モダンなど、お互いが組み合わさったデザインや、一つのスタイルにとらわれないデザインもあります。

会社や担当デザイナーによって、得意なデザインスタイルが違いますので、それを見極めることが、この場合の業者選びのポイントです。

提案力とは

施主様の何となくぼんやり抱かれているイメージを、想像以上の形で表現するのが提案力だと思います。

施主様のご要望がプランに全く反映されていないものは論外として、最も提案力が低いのは、施主様の言ったことを単純にそのままプランにしてくる業者・担当者です。

例外はありますが、ほとんどの場合何も考えられていない場合が多いと思います。

施主様も要望をそのまま形にしてもらった手前、何とも言いづらい部分がありますし、本当にこれで良いのかと疑問に思ってしまいますよね。

また、最初の打ち合わせで、「洋風か和風か」と聞いてきたらかなり危険です。

お客様が言われる分には全く問題ないのですが、提案する側が二択のデザインスタイルしか知らなければ、きっとプランも期待できるものではないと思います。

プランが出る前の最初の打ち合わせでも、担当者の言葉に注意深く耳を傾けてみてください。

思い付くまま記事にしてみましたが、いかがだったでしょうか?

なるべく俯瞰的な視点で、エクステリア業界全体について書いてみました。

お客様が支払う金額の割に不明瞭で不親切な部分も多いこの業界ですが、少しでも皆様の業者選びのお役に立てれば幸いです。